新聞、ニュース等でも話題に上る「事業再構築補助金」については、大規模な予算でかつ補助対象も広いため、利用したいと考えている方も多いかも知れません。一方で、「売上減少に歯止めをかけるためのビジネスモデル変更」という起死回生の事業計画策定は容易ではありません。
補助金は、ただ通れば良いということではなく、補助金申請を通じて業績を改善することが重要です。皆様も感じていらっしゃると思いますが、事業再構築が金額の大きさだけ独り歩きしているように感じます。
飲食業を始め、本当に危機的な状況にある業界が増えており、日本の今後が危ぶまれる中で、もうそれほど多くの施策があるとも思えず、本当に大事な予算投下だと思っています。
しかし、補助金を獲得することに意識がいってしまっていて、再構築したビジネスモデルが成立するかどうかは二の次になっている人が多すぎます。いわゆる手段の目的化です。
支援する側もビジネスチャンスとして動いていますが、顧客企業が業績不振になれば一瞬は儲かっても、中長期で見ればマイナスであるところまで意識がいっていない人が多いです。
会社としては、補助金が出るとはいえコストがかかること、もらった補助金以上にお金を払うこと、転換した事業を継続させることにもコストがかかることを強く認識してもらえることを切に願います。