【評価制度について】

評価制度の肝は、運用にあります。 最初の構築はある程度で良いと考えています。打ち合わせに多大な時間を費やし、現場のインタビューも重ね、あまりに緻密に細かく作り込みすぎて、完成したときにはすでに現場は息切れ状態。社長は、出来上がった分厚い評価制度のファイルを見てご満悦ですが、作った人たちに運用するスタミナは残っていません。こうした例は、枚挙に暇がありません。   ある程度の作り込みで、まずはとにかく運用をスタートさせる。ここが肝心です。作り込みに時間をかけ過ぎると、評価制度を導入しよう!という熱が冷めてきます…

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【労災事故について】

先日、知床半島の遊覧船が沈没した事故では、ずさんな管理体制が次々と指摘されました。船の整備不良、船長の経験不足、会社の危機管理意識の低さが露呈しました。 ゴールデンウイーク直前に起きたあまりにも痛ましい事故に心を痛めている方も多いと思いますが、亡くなった船員(従業員)と会社の関係で見ると、労働災害という側面もあります。   ロシアのウクライナ侵攻でぱったりニュースに出なくなってしまいましたが、おせんべいで有名な三幸製菓の工場火災事故では、複数回のインシデント(重大事故につながりかねない異常)が指摘されていま…

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【 2050年問題について 】

人口予測によると、2050年には日本の人口は1億人を割り、65歳以上が4割を超える超高齢社会となります(健康寿命は、現在より7歳程度伸びるようですが)。   日本の将来については、悲観論が跋扈しています。都市に人口が集中して地方が過疎化するとか、年金が破綻するとか国の借金がなんとか・・・。   ネガティブに考えるのは簡単ですが、やはりもっと前向きに課題を捉えて行きたいものです。 これからの子どもたちに輝く未来と希望ある社会を残すためには、我々現役世代と給付を受けている世代両方で、痛みを分かち合うこ…

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【 調べること=検索すること? 】

  スマホという文明の利器を手に入れ、瞬時に膨大な情報を手に入れることが出来るようになりました。しかしながら、自分の脳の処理能力が3倍になるわけではないと痛感します。   最近、長時間集中して物事を考える時間を持っていない気がしています。考える前に「検索してしまおう」とついスマホに手が伸びてしまいます。 スピードは必要ですが、仕事以外でも大して考えずに疑問に思ったことを検索して満足している自分に、時折ゾッとします。   私が子どもの頃は、紙の辞書や辞典を地道に引くことで少しずつ物事を学ん…

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【 ハラスメント防止措置の義務化2 】

先月に引き続き、ハラスメントのお話です。 私が飲食店に勤めていたとき、働く時間が長い方ががんばっている人、という風潮が根強く残っていました。今でいえばパワハラと認定されるような厳しい指導も茶飯事でした。   「最近の人たちは、何かというとハラスメントと言ってくる。守られすぎているよ」   労働法は、労働者のための法律。労働者保護を進めるため毎年のように改正があります。 しかし、この発言の裏側には、「自分たちは守られて来なかった。だから、お前たちもおれたちと同じ思いをするべきだ」とする諸先輩方の暗い…

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【 ハラスメント防止措置の義務化 】

パワハラ、セクハラ、マタハラ・・・その他、様々ハラスメントが昨今取り沙汰されています。中小企業でも、ハラスメント防止措置が今年の4月より義務化されます。 具体的には、会社としてハラスメントを許さない方針を打ち出すこと、相談窓口の設置、ハラスメントが起きたときの迅速な対応、その原因の解消、再発防止策を講じることが挙げられます。 違反した場合には、企業名の公表もあり得ます。 罰金や懲役刑に比べて、企業名の公表は、一見すると大したペナルティには思われませんが、ホームページなどに掲載された場合、SNSで拡散し求人募集などに影…

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【「ゆるブラック企業」について思う】

日経ビジネスに「ゆるブラック企業」なる特集記事がありました。それによれば、中途半端な働き方改革の結果、やみくもに労働時間を削減して仕事を覚える機会を奪ってしまった。新入社員の裁量を認めず、残業も抑制したことで成長を感じられない企業のことを指すそうです。   記事を読んで率直に違和感を覚えました。社員を成長させられる土壌や風土づくりは大切です。ただ、そこで実際に成長出来るかどうかは本人次第だと言ったら平成、いや昭和的でしょうか。   社労士事務所勤務時代、厳しい年下のセンパイがぼくに「教えられたこと…

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