【 ハラスメント防止措置の義務化2 】

先月に引き続き、ハラスメントのお話です。

私が飲食店に勤めていたとき、働く時間が長い方ががんばっている人、という風潮が根強く残っていました。今でいえばパワハラと認定されるような厳しい指導も茶飯事でした。

 

「最近の人たちは、何かというとハラスメントと言ってくる。守られすぎているよ」

 

労働法は、労働者のための法律。労働者保護を進めるため毎年のように改正があります。

しかし、この発言の裏側には、「自分たちは守られて来なかった。だから、お前たちもおれたちと同じ思いをするべきだ」とする諸先輩方の暗い本音が見え隠れします(私も含めて)。

 

時代の流れ、移り変わりをひしひしと感じます。

 

自身が成長して来た時代の価値観を否定すること、そこから思考を転換することは容易ではありません。

自分のアイデンティティーを構成する背景を修正したり否定することは、自分自身を否定することにつながる気がするかも知れません。

 

しかし、勇気をもって変わる必要があるのです。時代の流れは止められません。自分たちの思考を変えるしか方法はないのです。

 

恐竜は、変化に対応出来なかったから絶滅したと言われています。そうだとするならば、会社や人間も同じこと。時代に即して旧来のやり方に固執せず柔軟に変化しなければ生き残れないのです。

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