【採用面接で聞いてはいけないこと】

採用面接で聞いてはいけないことは意外と多く、実際にそれを正確に把握している会社はあまりないかも知れません。 かく言う私も恥ずかしながら、従業員を雇用する際の面接時に、「家族はいますか(=結婚していますか)?」、「お父さん、お母さんはどんな仕事をしていますか?」という、ドストライクでアウトな質問をしていました。   根拠となるのは職業安定法で、指針が定められています。職安法は、公正な選考と採用に際して差別的な取扱いを禁止しており、指針によれば、社会的差別の原因となるおそれのある個人情報などの収集は原則として認…

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【助成金の効用・メリット】

雇用関係の助成金を受給することは、返済不要というだけではなく労務管理が整うことが効用のひとつとして挙げられます。 法律を上回る制度を導入したり、会社で整備することで受けられることが多い助成金ですが、特に雇用関係のものは、適切な労務管理ができていることが前提となります。つまり、就業規則の制定・届出や出勤簿、賃金台帳の調整、労働条件通知書(雇用契約書)の取り交しが必要になります。 これまで、口頭で労働契約を結んでいるだけだったり、賃金台帳を作成していない、出勤簿すら実はつけていなかった・・・という会社も、助成金を受給する…

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【ワクチン休暇のメリット】

2021年度より、医療従事者を皮切りにワクチン接種が本格化し始めています。そこで、出てくる疑問が、「ワクチンを接種する日は休日なのか。欠勤なのか・・・」問題。 話題に上るワクチン休暇は、最近導入を開始した企業があるとはいえ、前例がほとんどありません。 特に中小企業の場合、休暇制度自体が整備されていないケースもあることから、整備のための時間や手間をかける必要があります。 また、ワクチン接種は現時点(2021年8月)では国民の義務ではないため、接種の強要や本当に接種したかどうかが判断できる証明書類の提出を求めることは避け…

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【最低賃金引上げとフリーランスの労災】

最低賃金の引き上げが止まりません。政府は早期に時給1,000円の実現を目指していますが、宮城県をはじめ東北は、全国的に最低賃金が低い水準です。今年の10月から目安で28円上がるため、宮城県は現在の825円から850円程度にはなると思われます。 月給ベースだと148,000円くらいが最低賃金を下回らないラインになってくるでしょう。   最低賃金の引き上げとともに、社会保険料の負担増、年5日の有給消化義務、そして働き方改革など、雇用に対しての会社の負担は年々増しています。   そこで需要が増えているの…

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【民法改正に伴う賃金請求権の時効:おさらい】

民法改正に伴う賃金請求の時効 コロナ禍でひっそりと賃金請求権が5年(当分は3年)に改正されたと以前お話しました。改正は2020年4月なので、実際に丸3年分の未払い残業代請求が発生するのは、3年後の2023年4月以降になります。 特に、固定残業手当やみなし残業代などの名目で、定額残業代を支給している会社は、要注意。求人などで、給与支給額が多く見せられたり、一定額までは残業の計算が不要ということで事務の煩雑さが解消される定額残業代ですが、トラブルが多い制度です。まず、従業員に対して相当丁寧な説明をしないと、確実にトラブル…

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【60時間超え割増賃金率の引き上げ】

2023年4月から、月60時間超の残業代は5割増しになります。現在は大企業のみ適用となっており、中小企業は猶予期間とされています。長時間労働が常態化している業種などでは、かなり大きな負担増が懸念されます。   そもそも、労働時間は何故8時間なのか。諸説ありますが、1日24時間を、休息・仕事・生活でそれぞれ8時間ずつと考えたようですが、初めから8時間と決まっていたわけではありません。   イギリスで起きた産業革命の時代のことです。そのころ、工場で働く人々は、1日16時間労働も当たり前でした。しかし、…

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【似て非なる均衡待遇・均等待遇】

  今年の4月から中小企業でも施行されている同一労働同一賃金は、正社員とパートタイマーや有期契約の社員との格差是正が大きな目的です。 ただ、「均衡待遇・均等待遇」という難解な用語が理解を妨げています。新聞やテレビでも取り上げられているので、言葉だけは知っている方もいるでしょう。難しい用語の意味を無理に理解しようとするよりも、自社にあてはめて考えることが重要です。 つまり、正社員とそれ以外の従業員との間で、賃金その他待遇に違いがないかの確認です。待遇に差があるなら、それは何故か。 説明が出来る待遇の違いであれ…

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