助成金について(その1)

前職では、助成金に関して大きいものから小さいものまで、100件を超える申請を行って来ました。ただ、正直なところ、失敗して受給できなかったケースもありました。

金額の多寡に関係なく落ち込みましたし、お客さん(顧問先)になんて言おう・・・と、気が気でなかったことをはっきり覚えています。

ただ、誤解をおそれずに言えば、それだけ積極的に挑戦していたことも事実です。「この会社にこの助成金はいける!」と、いったん分かれば、とにかく走っていました。いわば走りながら考える、というスタンスでした。それで、やってはみたものの、要件に該当しない部分が後から発覚したことにより受給に至らなかったことがありました。お客さんには、事情を説明し、分かってもらえましたが、助成金はこわい。と、痛切に感じました。

700万円近い助成金がダメになりそうなときもありました。それは何とか受給にこぎつけましたが、こんな経験から、お客さんには、必ずもらえるものではありませんからね。と、お伝えします。助成金はどこに落とし穴があるか分かりません。しかしながら、私もかかわる以上は、受給できるように万全を期すよう努めます。

「助成金をもらい忘れていませんか?雇用保険をかけていれば絶対受給できます!」みたいな広告を見かけたりすることもありますが、私には、「絶対」なんてこわくて到底言えません。万一、受給できなかったことを考えたら、こわくてやってられません。

それだけ助成金のこわさを知っているから、慎重に、でも大胆に提案して実行していけるのだと勝手に思っています。

 

文責:宮城県仙台市青葉区中山8-13-25-202
KOMACHI労務事務所
社会保険労務士
宮崎 秀一郎

メニューを閉じる