「普通」を認める評価

評価とは、なんでしょう。給与を決めるためのもの?その人の能力や処遇を決める手段?それもあります。狭義の評価とでも言うべきものです。では、広義の評価とはなんでしょう。

それは、従業員の価値を認め、公平な評価に基づいた処遇と納得度の高いフィードバックでモチベーションを安定させ、従業員の育成と成長によって業績向上につながる制度ではないでしょうか。

一般的に能力や成果、つまり価値を判断することが「評価」と捉えられがちですが、その前に、人材としての価値を認めることが大切です。
5段階評価を実施するとしても、単に「非常に良い」、「良い」、「普通」、「やや劣る」、「劣る」とせずに、「普通」を「役割を果たしている=できている」という基準にするだけで評価者も評価しやすいですし、評価される従業員のモチベーションにもプラスに働きます。

「普通」という評価が、可もなく不可もなくではなく仕事をきちんとこなしている、つまり役割を果たしていると認める感覚を大切にして欲しいと思います。
評価をしていくと、どうしても中間に評価が集中してしまう傾向にあります。中間は合格ラインです。そこをまず念頭に置いて、それ以上なら加点するくらいのイメージで、価値を認める評価に取り組んでください。

 

文責:宮城県仙台市青葉区中山8-13-25-202
KOMACHI労務事務所
社会保険労務士
宮崎 秀一郎

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