ひっそりと厚生年金保険料が値上げ

このコロナ禍で大変なときに、厚生年金保険料が上がります。正確には、一部の方を対象として、なんとなく目につかないようにひっそりと上がっています。

 

マンガにもあるように、厚生年金の等級表では、これまで上限は620,000円でした(605,000円以上を一律620,000円とみなして、厚生年金保険料を計算していました)。つまり月額の給与で605,000円以上の人は、100万円もらおうが500万円もらおうが厚生年金保険料は同じだったわけです。

 

しかし、9月からさらに1等級上限が引き上げられ、650,000円の等級が出来ました。月額の給与で635,000円以上もらう人は、厚生年金保険料の個人負担が3,000円弱上がってしまう計算です。

 

これが、一律で保険料が上がるとなると世間の反対も大きく大変なことになっていたと思われますが、ここが国のうまいところ。635,000円以上という、結構な高所得者に限定して値上げを断行しました。これは全体の被保険者の割合から見て約7%と言われています。

 

金成社長も言っているように、かなりアコギなやり方です。でも、今のうちにたくさん厚生年金保険料を納めておけば、後でたくさんもらえるでしょう。と言われそうですが、甘いです。在職老齢年金制度という、たくさん稼ぐ高齢者には年金やらん!という制度もあるので、稼げば稼ぐほど損をする、ほとんど詐欺みたいな状態になっています。言い過ぎですかね・・・。

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