首都圏を中心に、リモートワークやテレワークが普及しつつあります。それとともに、最近耳にするのが、ワーケーションです。
2000年代、アメリカで生まれたワークとバケーションを合わせた造語です。家族との旅行など休暇を前提として、観光地やリゾート地でも効率的に仕事をして時間を有効に活用しよう、という制度です。日本ではまだまだなじみのない制度ですが、日本航空や和歌山県での先進的な取り組みが有名です。
昨年より、有給の5日消化義務が会社に課されていることからも注目されつつあります。その目的は、『観光地で仕事をする』ことではなく、普段過ごすことのない場所に滞在することで着想し、また、地域の人々と交流することで新たな気づきを得ること。そして、それらを活かし仕事に新たな価値を生み出していくことにあると言われています。ある調査会社によると、ワーケーションによって、仕事への満足度やモチベーションを高めることも出来るとの調査結果も出ています。
ただ、専門家みたいな話をすると、ワーケーション中に旅先で、事故やケガをしたら、それは労災なのか?という問題が出て来ます。労働時間管理の問題もあります。会社には、従業員の労働時間を管理する義務がありますが、ワーケーション中の労働時間管理は、きわめて難しいものになりそうです。
ワーケーションやリモートワーク、テレワークにより、日本は新しい働き方が問われる時代に突入しているのです。